1991年 Cuba tour

グルーポ・チェベレ
グルーポ・チェベレのキューバ公演に関する体験記。

 この写真は厳密には'90年のものであり、当時は会社員をしていた。初めての海外旅行でキューバに行き、アダルベルト・アルバレスのステージに乱入した瞬間(写真)、見事に人生観が変わった。うまく説明できないが大きなハンマーで頭を叩かれた感じとでも言っておこう。翌年の夏には会社を辞めて、グルーポチェベレのキューバツアー(約40日)に参加した。 写真で一緒に写っているのが、カリスト・オビエドで彼の影響はかなり受けた。手前の子供は彼の息子で、当時でさえ迫力のティンバレスソロを叩いていた。(現在はもっとすごいらしい。)  この写真は僕の人生が大きく変化した瞬間をとらえている?。

 マレコン通り沿いでの集合写真だが当時16人のメンバーで、現在のメンバーとは半分位入れ替わっている。キューバ政府の招待とゆう肩書きになっているが、実際はとても大変だった。現地では楽器が調達できないだろうとゆう事でティンバレスetc、ハードケースに入れてとても一人では運べない状況だったなー。皆で手分けして何とかなったけどねー。各地での移動はチャーターしたバスだったので楽だった。キューバでのチェベレの評判はとてもよく、あっとゆーまに有名になったみたいだ。

 キューバでの宿泊はホテル・プレシデンテとゆうホテルで個人的にはとても気に入っていた。ほぼ毎日、午前中はプールサイドで日光浴を楽しんだ。マレコン通りも近く散歩するにもバッチリである。この写真はホテルのロビーでチェベレの看板歌手、岩村 健二郎とカリストの息子(ユリ)。その後ろに私がいる。人のことは言えないが、岩村は今よりもさらにやせていたようだ。

 チェベレの公演の合間をぬっては皆でいろいろなバンドを見た。今でも印象に残っているのがバンダ・メテオロ(現在は無い?)、ロス・タイーノ・デマヤリ、ロス・ボクーコス、など、どれもキューバ人には人気が無かった様だがリズムはバキバキで今でも録音したテープを聞き返している。ハハハ。写真はイラケレとゆうグループで当時コンガを叩いていた通称アンガー。カリスト同様、生きてるリズムマシーンとでも言っておこう。現在もいろいろなアルバムで彼のプレーは聴く事ができる。私が尊敬するミュージシャンのうちの一人である。

 真っ赤な太陽、限りなく青い海と白い砂。カリブに浮かぶ情熱の国キューバ。リズムに体をくねらせる人々の肌に光る滴。

 グルーポ・チェベレがこのキューバの大地を再び踏める日はいつの日か。