1999年 中南米tour

Todos Estrellas del Japon
Todos Estrellas del Japon の中南米tourに関する体験記。

 

 このページは、1999年10月28日から11月15日まで、国際交流基金主催で中南米4カ国(エクアドル、ベネズエラ、エルサルバドル、ホンジュラス)をツアーした体験記。'99年の1月に同バンドでキューバツアーをしたのだが、その時の評判は中南米各国にも波及したらしく、今回このツアーが実現した背景もあった。4カ国で合計8公演。各国2公演ずつのツアーは見事に大・大成功!各国への移動もビジネス・クラス!ホテルは各国の高級ホテル。大きなトラブルも無く、メンバーも体調を崩さず、とても楽しいツアーとなった。これは各国の日本大使館の方々の協力と現地スタッフ、そして交流基金のスタッフのおかげであり、この場をかりて感謝します。各国でいろいろな人々と交流する事ができた事は、いい経験でした。

 

ホンデュラス共和国

 アメリカ・マイアミを経由してホンデュラス共和国へ。天候不順のため2回サン・ペドロスーラ空港への着陸に失敗して、エルサルバドルに着陸。給油した後も天候は回復せず、結局マイアミに戻った・・・。9時間は機内にカンズメ状態となり、結局、翌日基本工程よりも1日遅れて入国した。途中機内の窓からキューバ島を下に眺めながら・・・。さすがに機内食にも飽きて疲れたな〜・・・。無事にサン・ペドロスーラ空港へ降り立ち、コンサート会場へ。屋内の多目的競技場に特設ステージが設営されていて、楽器もすでに揃っていて、予想に反して?結構状態の良い楽器がきていたので驚いた。自分が持ち込んでいるのは、カウベル一つとスネアー・ドラムだけ。コンサートは地元のメレンゲバンドLa Gran Bandaの後に出演。La Gran Bandaは多人数のオルケスタで、ダンスパフォーマンスも派手なバンド。会場のまわりにはM16(機関銃)を持った警備兵もたくさんいて、あまり穏やかな感じではなかったけど、ライブは大成功。観客は一曲目から総立ち状態で熱い人たちでした。コンサート途中には、タチートとゆうメキシコ在住の日本人も一緒に、日本の生活習慣なども面白おかしくお客に披露したりして、終始盛り上がった。翌日は移動日と大使公邸宅への訪問だけとゆう事もあり、コンサート後もいわゆる部屋飲みで朝まで盛り上がったりした(^_^)。


会場には、大きな垂れ幕。


 翌日は、サン・ペドロスーラから首都のテグシガルパにタカ国際航空にて40分のフライト。時差ボケと慢性睡眠不足のまま移動。昼間にはチケットの即売会もあって、近くのモールの特設小屋から皆でプロモーション。ライブはもちろん大盛り上がり。興味津々とゆう感じで僕らの演奏を聞いて、踊っていた。ホンデュラスの通貨はレンピア。1ドル14レンピア位で、物価は安い。レストランでコーヒーを頼んでも6レンピア。この地で有名なソパ・デ・カラコル(貝のスープ)も飲んだが、少し甘ったるい感じで個人的にはイマイチだった・・・。気候は暖かく昼間はTシャツで十分。ただ治安がかなり悪く、一人での外出はさけて何人かで固まって動いていた。

特設小屋。ここだけ日本の出店みたいになっていておもろかった。

 

 

エルサルバドル共和国

 タカ航空のプロペラ機にてエルサルバドルの首都サンサルバドルへ。HOTEL MARIOTTは超ゴキゲンなホテルでプールも着いていて、皆で泳ぎまくった(^_^)。午前中から日差しが強力で2時間でかなり日焼けしてしまった。通貨はコロンで1ドル8.7コロン。物価のイメージは、日本より少しは安いかな?といったところ。何人かの警備に囲まれながらのライブは、プレシデンテ劇場にて大使館の招待したお客様と業界関係者向けのコンサートが1日。2日目は1万人を収容できるとゆうフェリア・インターナショナルでのライブ。フェリアでのライブは5000人くらいの人が来てくれていて、盛り上がったな〜。僕らのライブの途中には、盆踊りを披露したり、簡単な日本語講座etc・・ただライブをするだけではなく、日本の文化の事もほんの少しだけど聴衆に伝えていく様な内容でとても楽しかった。ライブの最後にはミス・エルサルバドルの花束贈呈もあり、メンバーは皆喜んでいた(^_^)。今思えば写真の1枚でも撮っておくべきだったか?トロンボーンのグレちゃんは、ここのプールサイドで、星型に散髪(ゲタ夫氏の力作)。聴衆にも大受けで人気者だった。

 

エクアドル共和国

エル・サルバドルからコスタリカ・サンホセ経由でエクアドルのキトへ。キトは標高2800メートル。小走りに町を歩いていても、息苦しさを感じる。キトの通貨はスクレで、1ドル16000スクレ。ここはとにかく物価が安かった。ミネラル・ウオータが30円位、Tシャツも500円位でそこそこの物が買える。マルボロのタバコが100円位。Sancocho Quiten~oとゆうスープも絶品!ホテルの近くには週末の市場が出てて、歩いて回るだけでも十分楽しめる。主にポンチョや絵、民芸品が数多く出店されてて時間があるかぎり見て回った。他のメンバーも買い物しまくりだったみたい。またホテルの中にはカジノもあり、10ドルで2時間位は遊べた<^^>。ライブ会場はAGORA劇場。地元のグループも派手な民族衣装に身をまとい、ダンスと音楽を披露。両日とも5000人位の人々が見に来てくれて、かぶり付き状態になって見入る観客もいた。キトの人々も熱かった。カシーノでバリバリ踊っている人は少なかったけど、我々の演奏を楽しんでくれていた。ライブ途中には現地ミュージシャンの乱入もあり、盛り上がった。演奏してる側は酸素が薄いため、ステージ裏には酸素ボンベが用意されていた。歌や管楽器の人は辛かったと思う。ルイスも「Tpの音が抜けない」とこぼしてました<^_^>。大使公邸宅の昼食会の後、皆で赤道碑(La Linea Ecuatorial)にも観光旅行、あいにく天気が良くなかったけど、楽しめました。僕らが出国してまもなく、噴火したらしい・・・。

 

ベネズエラ共和国

ベネズエラのサルビベンサ航空にてボコタ(コロンビア)経由でベネズエラの首都カラカスへ5時間のフライト。カラカスの空港へ降り立ち、いきなりの湿気と独特の匂いに包まれる。カリブ海に面している空港はとてもロケーションもよく、気持ちいい。バスでホテルまで30分くらい。ビル街に囲まれた感じのホテルで、東京の丸の内といった所。通貨はボリバルで1ドル630ボリバル。物価は日本と変わらない感じ。移動日には皆で、地元のテレビ番組カナル8に出演。また、翌日にはベネヴィジョン(ケーブルTY)のサバド・センセーショナルにも出演した。あてぶりをいい事に、メンバー目立ちまくり。後に映像を見るのが楽しみ。ライブ会場のParque del Esteでは初の野外コンサート。最初に地元のグループ「Grupo Madera」が前座で演奏。26人編成(ダンサー含む)のバンドである彼らの演奏は、キューバ色の濃い音楽で、アフロ色が強いバンドで面白かった。例によって乱入までしてしまった<^^>。我々のライブも彼らとのセッション状態になったりと、盛り上がった。最終日のライブはサルサ・クラブのAnthologyとゆうクラブでの演奏。演奏開始時間も遅く、ステージは狭くて大変だったが、お客は終始踊りっぱなしで、楽しそうな表情が演奏側にも伝わってました。個人的にはベネズエラはお気に入り。時間があればビーチetcもっといろいろな場所にも行きたかったな〜。

このツアーは、NORAのホームページからもレポートされています!

追記
今回のツアーは、駆け足の4カ国訪問であったので、もっと各国に長く滞在していたかった感が残っている。なかなか個人旅行で訪問するには厳しい状況の国もあったので、再びこれらの国を訪れる事ができるかどうか謎であるが、ツアーの評判はとても良いみたいなので、また実現してほしいと願っている。旅をする度に、日本人で良かったと思う感は変わらないが、彼らのように状況が厳しい中、人生を楽しんでいる姿勢にはいつも感銘を受ける。これからも音楽を通して、いろいろな人々と出会える機会を期待している。